やっぱり「 マイ・サンシャイン~何以笙簫默~」な件⑬ 第10話

マイ・サンシャイン ~何以笙簫默~(2015年)全32話

原題:何以笙簫默

英題:My Sunshine

おすすめ度:★★★★★★★★ 8/10

(~14話まで:★★★★★★★★★★10/10 14話から:★★★★★5/10)

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*第10話 言えない過去*

シャオシャオの故郷で買ったお土産を渡すためにイーメイに会いに来たユエフォン。イーメイから他の男性を想っているかもしれないことが良ければ試しに交際してみようと持ち掛けられ、ユエフォンは喜んで承諾。モーションはシャオシャオの家で大学時代振りに仲良くくつろいでいた。シャオシャオからイーチェンとの関係に進展はあったのかを問われたモーションだったが、イーチェンは突然訪ねてきたり、長い間現れなかったり、自分は一体彼の何なのかと、自分自身でも分からない様子。エリートでプライドの高いイーチェンが近づいているのはよりを戻したいからだとシャオシャオは言うが、モーションはまた突然別れると言われたらと心配する。実際、アメリカにいた時も一番多く見たのは幸せだった時よりも別れ話をしている夢で、「(自分に)二度と関わるな」と言われた瞬間だった。シャオシャオはイーチェンから「別れよう」と言ったのかと驚く。モーションは一体どうしたら良いのかが分からないが、イーチェンを突き放したくないという気持ちもあり複雑な様子。その後、忘れ物を取りに事務所へ行ったモーションは、誰もいない事務所にウェンチーフが私物をまとめている姿を目撃する。ウェンはシンホンから「あなたは冷酷だ、なぜ待ってる元彼のもとに戻らないのか」と罵られ、ウェン自身も戻りたかったが自分は離婚経験者だから釣り合わない、過去の美しい思い出をわざわざ壊す必要はない、自分はもう昔の自分ではないのだからと言って去って行く。その夜、イーチェンから誘われたモーションだったが、夜景の撮影を理由に断る。イーチェンは他事務所の弁護士リーさんたちと会食へ行く。最近シュー・インが転職したこともあり、周りがイーチェンを同席させようとしていた。食事中、街を撮影しているモーションを窓から目撃し、イーチェンは会食の席を外して駆け付ける。戻ってきたイーチェンは帰ろうとするが、ホンはリーさんが設けてくれた宴席だからと、モーションを同席を提案。モーションが同席することになり、大学時代振りにシュー・インとも再会。ユエンさんからこの際だからと、どうしてイーチェンを振ってアメリカへ行ったのかと聞かれて戸惑うモーションだった。

会食後、2人は川沿いを散歩する。モーションは自分がイーチェンを捨てたことになっていることに、なぜ何も言わなかったのかとイーチェンに聞く。

「何を説明するのか、俺の一言が渡米のきっかけになったのかと」

「どういうこと?」

 -真実を伝えるべきなのか???

モーション父から呼び出された日。イーチェンはモーション父からモーションと渡米したら学費もビザも生活費も全ての面倒を見ると言われていた。断るイーチェンに父は「侮辱するつもりはない、私は"貧乏は罪ではない"と常々思っている、誤解しないでほしい。自分の持てる力で2人の将来を支えたいだけだ」と。イーチェンはモーチョンの父親があなたで驚いたと言う。不思議に思った父は面識があるのかと問いただすと、一方的に知っているだけだと言って立ち去るイーチェン。

「あの日、君の父親と会った。意外か?俺は君が良家のお嬢様とは思わなかった。」

「父のことはあなたもしってるはず…父は何て言ったの?」

「バイトと奨学金頼みの苦学生に何と言うと思う?」

 -モーションは父親から"恋人の出身地は?専攻は?実家は何をしてるんだ?"と詮索されたことを思い出していた。「いいか?絶対に私の名前を出すな」と言われたことも。父親は別れさせるためにひどいことを言ったのだと、だからイーチェンはあんなことを…「ごめんなさい」

「君は誰のために謝ったんだ?君自身のため?父親のため?父親のためだったら無用だ」

「あの時、私は何も知らなかったの」

「なぜ、何も聞かなかったんだ?なせ聞きもせずに死刑判決を?チャオ・モーション、どんなに恨んだことか…教えてくれ、この事実を知ってたら渡米しなかったか?」

 -私が"行きたくない"と言っても、飛行機に乗せられてたはず

モーション「ごめんなさい」

イーチェン「じゃあ、今は?」

モ「今って?」

イ「やり直す気はあるか?時間をムダにしたくない。一から愛を育む気力もない。君が最適だ。」

 -私とやり直したいの?どうして?私とやり直したいのは、すでに知り合いで時間を浪費せずに済むからなのね。でもイーチェン、あなたは今の私を知らないでしょ?

モ「ごめんなさい」

イ「即答はしなくていい、ゆっくり…」

モ「結婚したの。」

イ「何て?」

モ「結婚したの…3年前…アメリカで…」

 

モーションは渡米後、父親の死後の遺産を全て寄付したことでお金がないため、病気をしても病院に行けなくなり、隣人のジュエンさんが面倒をみてくれたおかげで親しくなっていった。モーションは父親の遺産が命の代償みたい嫌だったから寄付したのだが、寄付先は広告で知った留学生イン・フイという名前しか分からない"起業家に寄付求む"という新聞広告だった。一方、本国ではイーチェンも知らされていなかったモーションの渡米。イーチェンは彼女が事故に遭ったと思って数日間探し回り、寮の前で待っていた。数日後、関係者がきてモーションの荷物を運び出され、退学手続きをされていくのを眺めるしかなかった。

 

個人的にはこの回が一番盛り上がるところだと思っています。イーチェンは7年間探し続け、やっと再会できたモーションとやり直したい気持ちが回を増すごとに大きくなっていて、満を持して告白したのにアメリカで結婚してたという衝撃。あっさり場面変わりますが、イーチェンは茫然としてましたね。私も初めて見た時は予想外の展開に驚きました。この後どうなるのだろうかとネタバレをネットで検索したぐらいです。ただですね、イーチェンとモーション父とのやりとりに不明点が多くて、解せない部分も多々あるのも事実です。なぜイーチェンを呼び出して一緒に留学させようとしたのか、なぜイーチェンはモーション父を一方的に知っていて恨み節だったのか、なぜイーチェンはこれをきっかけに「関わりたくない」とまで言ったのか、モーションはなぜ渡米しなくてはいけなかったの…現代に戻って、イーチェンの言う"死刑判決"とはどのことなのか等々…結構疑問が多いんですよね。これらの回答は後々出てくるのでしょうか?

ところで、ウェンチーフが去って行く際に「過去の美しい思い出をわざわざ壊す必要はない、自分はもう昔の自分ではないのだから」というセリフが今回のキーポイントになってますよね。結婚したモーションにはグサッときたというか、グサッと刺されてえぐられた感ありますね。このシーンを何気に見ていた後に結婚したという告白シーンがあり、見返すと上手くできてるなと思いました。

さて、次回はモーションの渡米後の生活を見ることになります。どのような経緯で結婚して生活していたのでしょうか。